表札,種類,関東関西サイズの違い(高田馬場3丁目店)

“住まいの顔として、表札は非常に重要です。
せっかく良い家であっても、表札が不細工であれば家の印象は悪くなってしまいます。
特に使用する種類を間違ってしまうと、悪い意味で目立ってしまうので注意が必要です。
表札を付ける際は、家に相応しいものを選ぶことが重要です。
そのためには表札の種類を知っておく必要があります。

家の正面にかける通常のタイプを本表札と呼びます。
通常は住民票に登録している苗字を記載することが多いです。
姓だけでなく、名も記載することがあります。
女性の場合は安全性を高めるために姓だけにしておいた方が良いでしょう。

家族全員の名前を記載するタイプも存在します。
こちらは前述のタイプと併用する場合が多く、その下に据え付けることが多いです。
世帯分離をしている場合に使われることもあります。
縁起良くするために、ヒビが入りにくい素材を使うことが多いです。
また門に付けるタイプもあります。
こちらは門札と呼ばれ、一般的には苗字だけを記載します。

表札の材質はガラスや陶器など、さまざまな種類のものが存在します。
温かみを重視して、木材をつかうことも少なくありません。
文字の色も重要です。
昔は黒の材質に白の文字が定番でしたが、今では多様化しています。
ただし奇をてらったような色は避けた方が良いでしょう。

 

 

また重要なポイントとして、関西と関東の違いもあります。
関東関西サイズの違いは知らない人が多いので気を付けましょう。
両地域に住んだことがあれば分かりますが、片方にしか住んだ経験がなければ、実感できないのは仕方ないでしょう。
関西での表札はやや大振りな傾向にあり、それに比べると関東の表札は控えめでシンプルなものが多いようですね。

大きさに違いがあるのは、表札が掲げられるようになった江戸時代に起因するといわれています。
江戸時代の大阪と江戸での文化や経済活動に違いがあるといったことが、背景にあると考えられます。

関西のほうでは、経済の流れ、物流の拠点であった大阪に全国の大名と呼ばれる者たちが蔵屋敷を持っていました。
軒を連ねる屋敷同士が競い合うように、屋敷の規模を拡大するとともに表札もより大きくなっていったといわれています。関西の庶民の間でもこれにならって、大きな表札になりました。
関東の表札は、武家屋敷で姓だけを掲げるシンプルなものでサイズも小さく控えめで商家にいたっては看板のみでした。
商家によっては別荘をもっており、そこでも小振な表札が控えめに掲げられていたようです。
江戸の人柄から、このような控えめで小振りなものが粋であるとされ好まれていたそうで、次第に庶民の間でも表札が小さくなっていったといわれています。

現在の表札では様々な素材が使われるようになり、材料による違いもありますがそれそれでの規格化が考えられています。
そこでも大きさの違いには東西での伝統が残されているようですね。
たとえば石の素材の表札では、関東のものは関西のものに比べてやや幅が狭く、関東の200×83規格であるのに対して、関西のものは180×90規格となっています。

このようなことから、日本でも関西、関東で違いがあり表札ひとつにとっても様式が異なるようですね。
今となっては、デザイン性に決まりは無いかと思っていましたが、やはり昔からある表札には伝統やルーツが存在しているようです。